ブラジルのマンテガ財務相は21日、ガイトナー米財務長官がこれ以上のドル安を容認しない考えを同相に示したと述べた。ガイトナー長官が直接、考えを同相に伝えたという。同相は記者団に「(ガイトナー長官は)ドル安は米国の政策ではなく、逆にドルを強くすることが米国の政策だと保証した」と発言。「(長官は)FRBの政策の影響が過大評価されているとの考えも示した」と述べた。
ロン・ポール議員とFRB廃止論
先の中間選挙で共和党が過半数議席を制した下院の国内金融政策小委員会の委員長に、共和党のロン・ポール下院議員が選出されました。といっても「だからどうした?」と訝る方が多いと思いますが、注目すべきは、「国内金融政策小委員会」とは米国の中央銀行であるFRBを直接監督する小委員会であるということ、またロン・ポールなる人物は、「End The Fed(FRBはいらない)」という本を執筆し、連邦準備制度の廃止を求める法案を提出したことがあるということです。

「FRB廃止論」というとなにやら過激なアジテーターを想像してしまうのですが、風貌を見ると70歳を過ぎたいたって温厚そうな老人であります。もともと彼の主張は、徹底的な「小さな政府」志向と不干渉主義、自由貿易主義であり、極めて保守的なものと言えます。
彼が唱える各種の連邦政府機関の廃止論、国連やNATO(北太平洋条約機構)からの脱退論、WTO(世界貿易機関)とNAFTA(北米自由貿易協定)の否定などはすべてこれらの理念に基づいています。ちなみに彼は、2008年の大領選でイラク戦争に反対した唯一の共和党候補者です。連邦準備制度(FRB)に関しては、際限のない貨幣供給によるインフレとドル暴落の根源であるとして、制度の段階的廃止を訴えるとともに、金本位制への回帰を主張しているのもなかなか興味深いところです。
このロン・ポール議員、日本ではほとんど無名ですが、インターネット上ではなかなか人気がある人物で、2012年の大統領選の候補者に名前が上がっており、一部の世論調査ではオバマ大統領に並ぶ支持率を得ているようです。ちなみに彼は1988年にリバタリアン党(自由党)から大統領選挙に立候補し3位、2008年の大統領選でも共和党内で立候補しましたが、ネットを中心に高い支持率を得ながら、マケイン候補に敗れました。大手メディアでは彼の名前は徹底的に規制され、彼を当選させまいと裏工作する勢力があるという陰謀論も飛び交っていましたが、真相は不明です。
そのロン・ポール議員が議会の要職に就任したのは、彼の人気が無視できないほど高まり、何らかの処遇をせざるを得なくなったことを示していると思います。しかも彼が廃止を訴えているFRBを直接監督する立場となったことは、決して偶然ではありません。
ロン・ポール議員は先月ロイターのインタビューで「FRBは独立性が強すぎる。そのような権限を持たせるべきではない」と主張。「FRBはこれまで控えめだったが、最近はまったく手が付けられない状態だ」と批判したそうです。
(http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-18575920101210)
また共和党内では、同議員が提出した法案(FRBの金融政策に対して議会が監査することを義務付ける)に予想以上の支持が集まっており、FRB批判に同調する有力議員も増えています。FRBの廃止はともかくとして、同議員が委員長に就任することで、FRBの独立性や権限を縮小する議論が活発化することは想像に難くありません。
FRBはその気になればいくらでも量的緩和ができるという前提が揺らげば、ヘリコプター・ベンことバーナンキ議長(「デフレを克服するには、ヘリコプターから現金をばら撒けば良い」と発言したことで有名)の就任以来、一貫して続いてきた金融緩和・ドル安の流れにも転機が訪れる可能性が出てきます。
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H:ハイ・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)
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<ドル/円><ユーロ/円><ユーロ/ドル><ポンド/ドル>
H 84.822 112.145 1.33650 1.57690
R2 84.635 111.892 1.33159 1.57041
R1 84.330 111.580 1.32788 1.56684
基準値 84.143 111.327 1.32297 1.56035
S1 83.838 111.015 1.31926 1.55678
S2 83.651 110.762 1.31435 1.55029
L 83.346 110.450 1.31064 1.54672
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